人気ブログランキング | 話題のタグを見る

sukisukidayo
by makosukidayo
にゃーぉくんの想い...

夜になり 回りが見えなくても 部屋の電気をあまり つけないのです

いつも スタンドくらいは 灯しているのですが

この猛暑つづき 夜は 電気をつけると 

ことさらに 部屋の中が暑くなるので

真っ暗なまま ふわーとした灯りの中 ノートパソコンを 膝に抱えています。

もともと 明るい電気の灯りは 眩しくて好まないのです。

キーボードの文字は 見えません

あてずっぽに。。パチパチと打つしかありません...

そんな暗闇のような中

小さな扇風機を目の前で回し

その足下。。。わたしの足の指先を枕にして眠る

黒ぶちの猫がいっぴき。。

暑いというのにこの子は どこかへ引っ付いて眠るのが好きなようです

幸せとも言います

猫風鈴の音が チリンチリン。。

涼やかな音色

簾の見える窓から聞こえてきます

江ノ島へつづく 県道の横を少し入った所にある

古いアパートメント

小さな庭つき 植木が育って小さな森が出来ています。

エアコンはやはり 好まない方なので

あけっぱなしの 窓に少しの除湿

洋服と額と写真そして本に家の中を占領され暮しています。

ごっそり捨てられたら 広くなるだろうなと想っています

少し前の話になりますが

この家に 溺死状態の猫が迷い込みました。

正確には 仕事場で拾った子なのですが

ウチには 猫が二匹君臨しているので

どうしようかなと 迷ったのですが

その溺死状態の子を そのまま放置することは出来なくて

仕事中 タンボールに入れて 抱えて家まで運びました

ヨロヨロでしたが その子は 歩く気力を振り絞って

コンクリートの上を ふらふらと彷徨っていたのだと想います

身体に触れると ゴツゴツガリガリ

随分と食事をしていないのだなと想い

栄養満点やわらかな 缶詰を買ってきては

小皿に入れてあげました。

目の前に置いても 食べない

お腹は空いているはずなのに

喉の方が乾いているのかなと想い

お水を沢山入れた コップを前に差し出すと

ペチャペチャと飲み出しました。

相当喉が渇いていたのでしょうか

何分間も お水を飲むのです。

大丈夫かしら そんなに いっぺんに飲んで???????

いきなりはと想い

ココロ苦しいけど 途中で....やめてもらいました。

仕事を途中で抜けて 家まで連れてきたので

取り敢えずは戻り 夕方までお仕事 お仕事。。。

籠の中にいれて お風呂のドアを〆て 隔離はしてきたのですが

ウチの猫達が こじ開けて 

うにゃにゃにゃ。。。とかしているのではないかと

気になる 気になる

お昼から出勤して 途中抜け出した 仕事を

夕方前には 放り出して

さっさと家へ 早退させて貰い

動物病院へ

点滴でもして貰い お薬でもあげたら

この子はきっと 元気になるかもと

そう信じていたのです。

すみません 野良猫ちゃんを拾ってしまったのですが

みて頂けますか?

お金はちゃんと払って貰いますよ

うちはボランティアでありませんよ。。と

辛く口の言葉ではありましたが

家から近い病院へ連れてゆきました。

先生 さっき拾ったばかりの子です

どうしたら元気になるのでしょうか?

ご飯を食べないのです。

......

先生は 丁寧に問診してくれました。

そして 細かくわたしに 説明してくれました。

この子は 肝臓癌だよ 

食べたくても 食べられないのだと

ほらここが カチカチだろう?

ガリガリのお腹の中に 石でもあるようにそれは指に触れます

エコーをお腹にあてて。。。みせてくれました

ここと ココと。。ほらこれもだよ。。

ふーぅ。。。ポロポロポロ。。

思わず 涙を零す わたしに

先生は お話してくださりました。

君のところへ この子は 来たんだよ

最後を看取って貰う為に

捨てられたんじゃないよ

猫はね 死ぬときは家から居なくなると言うから

そうだろう?

それくらいに想わないと

こんな状態の子を捨てたとは 考えたくはないだろう?と

だからね 

最後まで優しくしてくれる人を選んで

そこに座り込んだのだろう

よかったね。。この子は 幸せだ

君の所に....辿りついて。。。。と

情けなくポロポロ 涙を零す

わたしを 慰めてもくれました。

少しの お薬と 愛情いっぱいの

診療をして貰いました。

最後に この子の治療代はいらないよ。。。

と 先生は仰られました。

。。。。。頭をさげても下げても...感謝しきれない想いです


ポロポロしながらの家路。。。

それから
......

狭い家で 大きなケージをひっぱりだして

にゃーおくんと名付けて

この子と 短くて長い 3日間を怒涛の如く過ごしました

口元へ 指でご飯を運び 少しで食べて貰えたらと

初めは ほんとうに少し食べてくれたのです

口の回りを くわんくわんにさせて。。

手拭で綺麗に拭いてあげる

よし。。。^^食べた。。。

また後でたべようね。。いいきかせてみたり

二度目。。。。三度目 四度目。。。

食べたい 食べたいと。。身体を起こして来る

にゃーおくんの 口元へご飯を運ぶと

ケイレンを起こしてしまったのです。

あぁーーーーーーどうしましょう どうしましょう。。

身体を擦ります

この時は まさか 食べようとするとケイレンを起こしてしまうなんて

気がつかなくて

また 少ししたら ご飯を口元へと。。。。

案の定 またケイレンです。

なんと切ない切ない

食べたいけど食べられない状態と

ケイレンが続きました。

とても悩みました。

ご飯を無理にあげる事を 止めることに

少しでも 口元へと(本当に ひと舐め程度なのです。)

その度に ケイレン。。。。

拾ってきたその日は なんとか身体を起こしたり

自分から頂戴頂戴と 食事をしてみたり

にゃーと 鳴いてみたりしていた子は

二日目には 横たわり 息をしているだけです。

そしてまたケイレン

それでも 小さく小さく 息をしているのです...

何時間おきかに タオルを替えて

濡れてしまう 身体を拭きました。

にゃーおくん 彼には 匂いがないのです

肝機能をやられしまっているので

水しか出て来ないのだそうです

やるせない 日々を過ごしました

それでも 声かけては

綺麗にしようね...to タオル取り替えるよ。。

ナデナデしようね。。と。。

そして

三日後 彼にゃーおくんは眠るように

穏やかな顔で 眠るように旅立って逝きました。

ふっと わたしが 電話をしている間に...

電話の相手に 猫さんは大丈夫?どうかな?と

言われて 様子を見に行った時は

少し前まで 小さいくしていた 息は止まっていました。

多分 30分くらいの出来事だったと想います。

悲しいと想う気持よりも

ふぅ。。。。。。

もうこれで にゃーおくんは 苦しまなくて済むのだなと

想うと ほっとしたのだと想います

本当に 長くて 短い 時間でした。

今日はなぜか このにゃーおさんを想いだす日でした

どうしてかはわからないのですが

ここに書き留めて置きたくなったのです。

にゃーおさん。。天国できょとんとしながら

にゃぉーって鳴いているのだろうかと。。。

そんな風に想います。


。。。。

Ps

家にある三六判のダンボールで にゃーおさんの眠る箱を丁度良い大きさに作り

彼を次の日火葬場へ連れてゆきました。

さようなら。。にゃーおくん。。安らかに眠りについてね。。
と。。。伝え。。

お骨は わたしの手元へは残さないことにしました。

それでも 想いは ここに

ずっと残ってゆくのだと想います。


..


....
by makosukidayo | 2011-08-08 20:56 | Comments(0)
<< おいてきぼり ふっ。。。。と。。 >>